10年後、20年後、生命保険はどう変わっていくか?遺伝子技術によって生命保険のあり方が変わる!?
1.生命保険とは?
皆さんは、「生命保険」と聞くとどのような印象をお持ちでしょうか?
私の場合は、何となく入った方がいい/必要ない、営業がしつこい、でも生保レディーはきれいな人が多い、などなど、正直「生命保険とは?」という本質的なところに関しては、良く分からないでいました。
生命保険の原理は
寿命に対して個人が持つリスクを共有することで安心と経済的補償を提供する
ということらしいです。
保険全般に広げて一言でいうと、「リスクの共有」
もう少し小難しく言うと「個々人で負担しにくいリスクを共有して、全体平均として受け止めていくこと」
のということだと考えます。
2.遺伝子技術によって生命保険がどう変わっていくのか?
近年のように、様々な技術の発展により個々人で健康状態を把握しやすくなりました。
さらに、遺伝子技術によって個々人のもつ遺伝子的な健康リスクまでもがわかるようになってきています。
今までの生命保険が成り立っていたのは、全員の生命に関するリスクが見えなかったからそれをみんなで共有しようという前提、ある種の「助け合い精神」があったからだと思います。
「赤信号、みんなで渡れば、怖くない」といった感じでしょうか。
しかし、個々人でリスクがわかるようになってくると、この前提が崩れることになります。
ドライな言い方になってしまいますが、当然の人の心理として、自分はほとんど病気になる可能性が無いくらいに健康だが、見もせぬ病気になりやすい人のために自ら進んで(あえて)保険に入ろうという人はいないと思います。
となったときに、慢性的に病気になりやすい人ばかりが保険に入ることになると、保険会社も商売として成り立たなくなってしまいます。
そもそも、そういった人たちが保険に入れなくなってしまう、といった負の連鎖が起こってしまうようなことも考えられます。
今まで当たり前にあったものが、時代背景の変化によってその存在自体が問われるようなものは増えてくると思います。
しっかりと本日的な部分を捉えられるように、常日頃から考えていきたいものです。
※参考文献 日経ビジネス2018.12.17
遺伝子技術が変える生命保険