AIによってなくならない仕事をするために必要なこと アートとビジネスの融合という視点
1.ビジネスにアートの要素が求められてきている?
最近本屋でもビジネスとアートに関する本が増えてきたように感じます。
デザイン思考という言葉も次第に浸透してきています。
一般的には、これまでビジネスはどちらかというと数値を追いかける無機的なものというイメージが強かったこともあるのでしょうか。
またAppleに代表されるように、非常に似た機能だったとしてもデザイン性が優れたものに価値があるとみられることが増えてきています。
世の中的に、今まで以上に”ブランディング”というものに注目が集まっているように思います。
確かにブランディングという観点でも、同じものだとしてもよりアーティスティックに、見栄えよく、それを持つこと自体に価値があるようにするためにも、アートという視点は重要になってくると感じています。
(数多くの商品の中から、パッと選択されるには一瞬で興味を引き付ける必要がある!!)
記事の中では以下のように述べられています。
私たちは「モノが過剰」な世界に生きています。
モノが過剰な世界では、モノに大きな価値が認められることはありません。
日本企業の多くは、モノが過剰になった世界でも相も変わらずモノを買ってもらおうとして四苦八苦しています。
しかし、モノがあふれている世界にモノを供給すれば、価値はますます低下していくことになります。
このような、戦後の大量生産・大量消費の時代を経て、モノにあふれる時代になり、差別化が難しくなってきたからこそ、 モノの価値を高める戦略が必要になってきているということもあるようです。
2.AIによって仕事を奪われないための生存戦略のヒント
上記のような時代背景以外にも、近年AIが脚光を浴びていることも関係しているのではないでしょうか。
AIが出てきて、単純な作業が減ってきたからこそ、人間にしかできないものを求められてくるからこそ、「クリエイティビティ」「想像と創造」「自ら描き生み出す力」が求められてくるように感じます
敏感な人はこれを感じ取り、自身の生存戦略として単に”マニュアル的に”、”効率よく”仕事をこなすこと以上に、「自分という存在によって、どのように付加価値をつけていくのか」、といったところを見ています。
単に機能的に良いもの、多く売れているなどの数字で判断するところ以外に、個々人が様々な観点で価値を見出すようになってきたという時代背景の変化も大きく関係しているように思います。
しかし、単によく見せたもの勝ちになってくると、中身がないにも関わらず誇大広告になってしまう可能性もはらんでいるように感じます。
長期的には中身が無いとお客が離れるので淘汰されると思いますが、それにより買い手の警戒心が上がり、本当に良いものでも売りが立ちにくくなると残念です。
どこまでよくて、どこまでいくとアウトなのか、見極めが大切かと思います。
※参考文献 東洋経済 2019.3.9 狂乱キャッシュレス
アーティストに学ぶ超一流の仕事術【アンディ・ウォーホル】