「まずやってみる人」になることが重要なたった1つの理由
「まずやってみる」が大事といいながらも、その理由を説明しているところがないな気がします。
ということで考えてみました!
その理由は、ズバリ「自分事になるから」です。
それでは、自分事になるとはどういうことでしょうか?
仕事で経営者の方に聞かせてもらった経験談や、自分の経験も踏まえて考えると以下の2つだと考えています。
①自分に直接影響がある状態
②状況がイメージ出来るようになる状態
みなさんも以下のような経験ありませんか?
「学生の頃には興味がなかった(読んでもピンとこなかった)ビジネス書が、社会人になってから読むと非常にためになる」
「読んでも全く分からなかった専門書が、仕事で必要となった瞬間頭に残る」
「右から左に抜けていた話が、自分が同じ境遇になった瞬間にもっと聞きたくなる」
などなど。
勉強や仕事で考えるのが一番分かりやすいですね。
とあるプロジェクトにアサインされ、自分も責任を追う必要になった瞬間に仕事に気合が入る。(勉強だと、どうしても外せない試験が近づく、など)
今まで横に置いていた教科書を食い入るように読むようになる。
実際にプロジェクトを進めて経験を積む中で、本に書いていることや、人の話がすっと入ってくるようになる。
こういった経験をされている方も多いはずです。
いろんな要素が絡まっていますが、これらの出来事の中心には上記した、「1.自分に直接影響がある状態」「2.状況がイメージ出来るようになる状態」があります。
※ちなみに、補足ですが、自分事になる(上記①、②が満たされる)ために必要な要素は物理的な距離、時間、関係性が近くなることです。
これも大事なので、後日お話しします。
話を戻して、「自分事にする」ことによる効果について、「富士山を登山する」ということを例に考えてみます。
次のような2人がいたとします。
Aさん:友人の来週の登山計画を考える
Bさん:自分が来週登山する
Aさんも、登山の時間やコース、必需品など最低限必要なことは調べてアドバイスしてあげるでしょう。
しかし、どちらの方が真剣に考えるかというと、基本的にはBさんです。
自分がやるとなると、Aさんが調べたことに加え、「もし想定通りにならなかったらどうしようか」というとこまで考えるようになります。
できるだけイメージしますし、分からなければ本で調べるなり人に聞くなりして、分からないことを減らす努力をします。
当然ですよね。痛い目にあいたくないので。
また、自分が既に少しでも経験済みのことだと、より一層入り込んで考えられます。
過去に富士山を登ったことがある人だと、より具体的に登山内容をイメージできますし、ちゃんと計画しないと自分にどのような影響があるかも分かります。
この”Aさん”と”Bさん”、どちらが無事に登頂する可能性が高いかというと、”Bさん”だということに異論はないはずです。
よく言いますが、結局人は自分のことに一番関心があります。
だからこそ、まずやってみて自分事にすることが結果を出す最短コースになるのですね。