たあいもない会話、何気ない会話を楽しめるか? 心の機微を感じる。。。
僕自身理系ということもあり、いかに分かりやすく論理的に話すかを考えたり、いろんな発言に意味を求めたり、結構細かい言葉尻が気になったりすることが多く、会話が窮屈になっていた時に、言ってもらいました。
よく雑談ができるかどうかが大切、というのは聞いていたのですが、雑談って何だろうなと思っていたこともあります。
何かしらの結論めいたものを意図しないものが雑談だと教わったこともあるのですが、あまりピンとこずにいました。
というか、ただ何となく意味もなく話していても無駄だなーとだいぶドライに考えていたのですが、「たあいもない会話」にこそ、相手の志向・趣向、考え方の根底にあるものがにじみ出てくるということを教えてもらってから捉え方がガラッと変わりました。
確かに、「どう話そうか」「何を話そうか」を考えているということは、それだけその題材にある意味集中して、それをいかに伝わりやすく話すことになります。
そうなったときに、ある程度は話し手の癖や考えは影響はするでしょうが、なんというか、ある程度きれいに整えられたものが出てくる可能性が高いなと思います。
一方、本当にたあいもない、意図のない会話の時に、それを単に表面的に捉えていては意味が無いですが、注意深く聞いていると、その人独自の考え・価値観がにじみ出てくることに気づくはずです。
あえて言葉にしたものや、言葉にしなかったところ、日常の中で感じている視点や、自然体での話の話題や話し方などなど、上げればきりがありません。
これは、プライベートでの人間関係(特に男女の関係ですかね)で非常に大切だというのは知っての通りだと思いますが、実は仕事での非常に大切になるポイントです。
商談の時に相手の言葉の裏にある感情や、本当はどう思っているのか、違うことを思っているけど立場的に言えないのか、同席している人がいるから、会社の体裁を気にして言えていないのか、などを敏感に察知し、相手から本音を引き出せるような状況をこちらが意図して作ってあげる必要も出てくるでしょう。
「心の機微を感じるように」と最近改めて言われました。
人は論理的にある程度は行動すると思っていたのですが、いろんな方と出会う中で、本当に感情のウェイトが大きいのだなと実感しています。
人の感情によって、プロジェクトが進まないことは思いの外あるものです。
だからこそ、まずはその人の感情に寄り添うことが大切なのですね。
もちろん、決心したときの安心材料として理屈は使えるように準備しておくことは重要だともいます。